あまりの衝撃にみな言葉を失っているのでしょうか。身売り問題という衝撃的な内容にも関わらず記事が全く話題になっていません。

確かに思わず言葉を失う衝撃的記事です。
どれくらい衝撃的な内容か記事の一部を見ていきましょう。
かつてオーナーだった堤義明氏の不祥事などにより、親会社の西武鉄道が上場廃止(現在は再上場)になって以降、出ては消える「身売り話」が、また持ち上がる可能性が出てきたのだ。ベテラン遊軍記者が打ち明ける。
西武ライオンズ勘違いあるあるですが、かつての西武ライオンズの親会社は西武鉄道ではありません。コクドです。記事の冒頭でいきなり読者のズッコケを誘う衝撃の出だしです。
しかも今オフには、主砲の山川穂高や源田壮亮のFA移籍が濃厚になってきた。
源田壮亮のFA移籍が濃厚!?
源田は昨オフに事実上の生涯ライオンズを宣言する長期複数年契約を結んだばかりです。しかしこの文面によるとその複数年契約を破棄してFA移籍が可能なようです。これは衝撃です。
これは楽天の島内から源田に取材がいくのではないでしょうか。
選手にとっては12球団一の不人気球団となっています。球団がいつ経営に興味を失っても不思議ではない状況なのです
選手にとって不人気という点と親会社が球団経営に興味を失うことに論理的リンクがありません。
さらに言うと「球団が経営に興味を失う」という文は明らかにおかしいです。経営に興味を失うという文章を書きたいならその主体は親会社になるはずです。
今後、観客動員が飛躍的に増え、営業収入が大幅にアップすれば選手たちにも還元されるだろうが、現状ではなかなか難しい。かつて黄金時代を築いた球団が、土壇場に追い込まれていることは間違いないのだ。
営業収入となる売上高を増やす要因は観客動員の増加以外にも客単価の上昇があります。近年はどの球団も観客動員増加だけでなく客単価の増大に重きを置いた経営アプローチをしていますがそんなことも知らないのでしょうか。衝撃です。
また、根本的なツッコミになりますが西武ファンならずも知っての通り西武ドームは総工費180億円をかけた大改修を2年前に終えたばかりです。その投資効果も検証できない内にチームの身売りを考えるってどんな経営判断でしょう。
そして、身売り話を無理やり記事にしたいなら最も関連性の高い経営事項である昨今の西武HDの事業切り売りに全く触れていません。身売り話に道筋をつけるとすれば事業切り売りの流れを持ち出してその流れに乗せる以外ないと思うのですが、この記者はそんな一般ニュースも知らないのでしょうか。
ツッコミポイントが多数ありましたが、なんといってもこのレベルの記事がネットを通じて世の中に出てしまうということが一番の衝撃です。
中学生の学級新聞なら許容されるでしょうか。
あまりのレベルの低さにフェイクニュースという言葉を使うことすら違和感があります。
現場からは以上です。
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